リボ払いと多重債務

近年、クレジットでの支払いで、リボ払い(リボルビング払い)が多くみられます。

返済回数を決定してから利用額を回数で割って月々の返済額を算出するのが分割払いであるのに対し、リボ払いは利用限度額以内であれば毎月の返済金を一定にできるという特徴があります。

リボ払いは利用金額に対し月々の返済額を低く設定でき、返済にかかる負担が少ないのがメリットですが、計画的な完済までのスパン(期間)を決めておかないと返済が長期化し、いつまでたっても返済が終わらないという事態に陥ることもあります。さらに、長期化するほど金利も高くなるため、元々の金額と比べ完済額が高額になりやすいというデメリットがあります。

さらに、リボ払いを併用して数社のクレジットを使用する人もいますが、これは非常に危険です。突然の仕事の解雇など自分の収入に変化があった場合でも、リボ払いの支払は止まりません。最悪の場合、返せない借金を借金で返す多重債務に陥ってしまうこともあります。多重債務になれば雪だるま式に返済額が増えていきますので、個人レベルで立ち直るのは極めて難しくなるケースもあります。

リボ払いの特徴をまとめてみると、以下のようになります。

1) リボ払いの金利(手数料)は14%前後と高く、リボ払いにするだけで、単純に10%以上も高く購入していることになります。反対に、通常2回の分割払いとボーナス1回払いにした場合であれば、それほど手数料がかからないので、リボ払いよりも安く購入できるというになります。

2) リボ払いは、いつ支払い終わるのか把握しにくく、支払期間が長期化し、手数料がかさむことがあります。通常のクレジットカードでの分割払いであれば、回数を指定して払うため、何ヶ月の支払いで終わるのかというのが把握しやすいこととは対照的です。

3) リボ払いは毎月の支払額が変わらないと言われていますが、総額がある程度増えるまでは、いくら新規に買い物しても、月々の返済額が変わりません。以前の支払いが終わっているのか、今、何の支払いが残っているのかを把握しにくくなり、使っているのに毎月口座から引かれる額が同じなので感覚がマヒする人が多いようです。逆に、分割払いであれば、分割払いが終わる前に新しい分割払いを使用したらその月の支払額は増えるため、比較的、借入の全体像を把握しやすいと言えます。

4) 通常は、支払時に自動でリボ払いに設定できることから、決済時に一括払いにしていても、自分では気づかないうちにすべてがリボ払いになっていることがあります。少しの期間だけと思って「自動リボ設定」にしていたことを忘れて、「いつの間にか100万円の債務を抱えてしまった」という人もいます。アメリカでは多くの人がこのリボ払いによって破綻しているようですし、日本の国民生活センターにも「一括支払いで購入したつもりが勝手にリボ払いになっていた」という相談も多く寄せられているようですので、注意が必要です。

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